モイ!国旗の世界へようこそ!サイト案内人のコッキリンです。
もうすぐクリスマスですね!サンタクロースの国といえばフィンランド!!
今日はフィンランドの国旗を見ていきたいと思います。
最近、世界最年少の女性首相が誕生したことでも話題となっているフィンランドですが、どんな国旗か知っていますか?!
フィンランドの土地がイメージできれば、わかると思いますよ!
Contents
<フィンランドの国旗 色やデザイン>
比率とデザイン
フィンランドの国旗の縦横の比率は11:18です。日本の国旗のように2:3の国旗が多い中、珍しい比率ですね。
デザインは白地に青でスカンジナビア十字やノルディッククロスといわれている北欧の国で共通する十字が使われています。十字はキリスト教を表しているといわれています。
このデザインからsiniristilippu「青十字旗」 と呼ばれています。
色が意味するものは?
フィンランドの国旗に使われている白と青には何か意味が込められているのでしょうか?
青はフィンランドの湖と空を表しているようです。フィンランドには数千もの湖があるんです!そんなに多くの湖があるとは知りませんでした!!
フィンランド国旗の青は普通の青より少し濃い色で「シー・ブルー」とも呼ばれていますよ。ネイビーブルーよりは明るい色のようです。
そして、白はフィンランドの国土を覆う雪を表しているのだそう。北の雪深い国だということが表れていますね。
このフィンランドの国旗はいつから使われているのでしょう?そして、どんな経緯があったのでしょうか?
<フィンランドの国旗 歴史や由来>
フィンランドの土地には石器時代から人が住んでいたといいます。南にはフィン人、北にはサーミ人、400年代にはノルマン人のスヴェーア人が沿岸から居住地域を広げていったと言われています。
スウェーデン時代
1155年にはスウェーデン王が北方十字軍の名のもとにフィンランドを征服し、1809年までの600年ほど、フィンランドはお隣さんスウェーデンの支配下にありました。
しかし、ナポレオン戦争の間、第二次ロシア・スウェーデン戦争でスウェーデンはロシア帝国に敗北し、フィンランドはロシア帝国へ渡ります。
ロシアによるフィンランド大公国時代
ロシア帝国の皇帝アレクサンドル1世はロシア帝国の属国としてフィンランド大公国を建国します。
その当時の国旗はロシア帝国と同じものが使われていました。
フィンランド王国へ
1917年ロシア革命と同じ時期にフィンランド大公国が倒され、フィンランド王国が建国となり、ロシアからは完全に独立しました。
その時、国旗は赤地の旗の中央にフィンランドの国章を配したものが一時的に使用されていました。
Ningyou – http://www.crwflags.com/fotw/flags/fi_1918.html#fist18a, パブリック・ドメイン, リンクによる
その後、フィンランドの国旗のデザインを決めるコンペティションが開かれ、1918年5月から現在の白地に青十字の国旗が使われるようになりました。
国章を使った赤と黄色の旗から、白地に青十字へとがらりと雰囲気が変わりましたね。
この時点では現在の国旗よりも薄い青が使われていたようです。現在の「シー・ブルー」の青十字が使われるようになったのは1920年から。
白地に青い十字のデザイン自体は、国旗として使われるよりも前、1861年にヘルシンキで結成されたヨットクラブにおいて使われたのが初めてだったそうです。
また、 1870年にフィンランドの詩人が、「祖国の湖の青さと雪の白さ」をうたっているようです。青と白がフィンランドを表す色として定着していたんでしょうね。
このような経緯からでしょうか、1918年に採用されたのは白旗に青十字の旗でした。
ちなみに、政府の公用旗には赤と黄色の国章が配されています。
<フィンランドの国旗に似ている国旗>
スウェーデンの国旗
フィンランドのお隣さんであるスウェーデンの国旗もスカンジナビア十字の国旗ですね。色が青地に黄色の十字であることと、縦横の比率が5:8であるところが違いますね。
ノルウェーの国旗
ノルウェーの国旗もスカンジナビア十字の国旗です。こちらは赤地に白で縁取られた青の十字が配されています。比率が8:11とこちらも違いますね。
デンマークの国旗
デンマークの国旗は赤地に白でスカンジナビア十字が配されています。デンマークの国旗の縦横比率は28:37となっています。
アイスランドの国旗
アイスランドの国旗にもスカンジナビア十字が取り入れられています。こちらは青地に白で縁取られた赤の十字が配されていますね。比率は18:25です。
スカンジナビア十字旗はどれも比率が違うんですね~
<まとめ>
今日はフィンランドの国旗を見てきましたね。
湖の多い雪の国フィンランド!国旗の白と青は雪と湖を表しているんですね!
もうこの国旗を見ただけで、フィンランドが北にある雪国で、湖が多い国だということが覚えられそうですね。
北欧で使われているスカンジナビア十字の国旗は間違えやすいので、これを機に覚えておきましょうね!
いつかフィンランドに行ってみたいコッキリンでした。