スペインの国旗

ヨーロッパ

ブエナスタルデス!コッキリンです!

先日、パエリアを食べました。パエリアといえばスペイン料理を代表する食べ物ですよね。

今日はそんなスペインの国旗を見ていきたいと思います。

スペインの国旗がどのようなデザインかしっていますか?

そう!パエリアのような色ですよ。

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<スペインの国旗 色やデザインは?>

スペイン国旗の比率や色とデザイン

スペインの国旗の縦横の比率は2:3で、日本の国旗と同じです。

色は上から黄色の横三色旗で、中央の黄色部分の左寄りに紋章が描かれています。

黄色の配分も決まっていて、121の比率になっています。

スペイン国旗に使われている黄色はホザキモクセイソウの黄色と決まっているようです。

ホザキモクセイソウ
By Ixitixel – Own work, CC BY-SA 3.0, Link

これがホザキモクセイソウです。ヨーロッパでは伝統的に染色に使われてきたようです。

スペイン国旗の黄色はパエリアの黄色というわけではなかったんですね。

色の意味は?

この色『赤・黄色』には何か意味はあるのでしょうか?

は『』を、黄色は『富と帝国』を表し、『国土を血で守り抜いた歴史』を表していると言われています。

このことからスペイン国旗は「血と金の旗( “la Rojigualda” ラ・ロヒグアルダ)」と呼ばれています。

紋章の意味は?

国章の中央左側にある紋章はスペインの国章です。

この国章は、盾と王冠を「ヘラクレスの柱」と呼ばれる2本の柱が支えるという構成になっています。

ヘラクレスの柱はジブラルタル海峡を表し、柱に巻かれたリボンには「 PLVS VLTRA 」と書かれています。これはラテン語で「より遠くの世界へ」という意味のようです。

国章の盾に書かれている絵にも意味がありますよ。
スペインの6つの王家の紋章が組み込まれているんです。

盾の左上部に描かれている城はカスティーリャ王国の紋章。

盾の右上部にあるライオンはレオン王国の紋章。

盾の左下部の金と赤の縦ストライプはアラゴン王国の紋章。

盾の右下部にナバラ王国を示すチェーン状の十字の紋章。

盾の下部にあるのは ザクロの実と葉でグラナダ王国の紋章。

これらの5つの王国が15世紀に統合されて、国章の原型になります。

1875年に王制が復活し、国章の盾の中央部に紋章が追加されました。この紋章はボルボン家を示すフルール・ド・リスを基調とした紋章です。

では、このスペイン国旗はいつから使われているのでしょうか?

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<スペイン国旗 歴史や由来>

国旗の原型

現在の国旗の原型となった国旗が1785年に制定されたスペイン王国の国旗です。

Flag of Spain (1785–1873, 1875–1931).svg
スペイン王国(1785-1873、1875-1931)

previous version User:Ignaciogavira ; current version HansenBCN, designs from SanchoPanzaXXI – self-made, based on Image:Bandera naval desde 1785.png ; [1], CC 表示-継承 3.0, リンクによる

紋章が現在のものと違いますね。カスティーリャ王国とレオン王国の二つの王家の紋章が入っています。

1873年にアマデオ1世が退位し、スペインでは初めての共和制になりました。

スペイン共和国になると国旗は王冠が取り除かれたものに変わりました。

Flag of the First Spanish Republic.svg
第一共和政(1873-1874)

Ignacio Gavira (original image), B1mbo (modifications) – Based on Image:Pabellón usado durante la Primera República Española.png., CC 表示-継承 2.5, リンクによる

この共和政は長くは続きませんでした。1874年には王政が復活し、国旗にも王冠が戻ります。

王冠は王制であることを表していたんですね。

1931年に第二共和政となり、国旗も変わりました。

Flag of Spain (1931–1939).svg
第二共和政(1931-1939)

SanchoPanzaXXI – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

赤・黄・紫の三色旗になりましたね。中央の紋章には王冠ではなく城壁のようなデザインになっています。

フランコ独裁時代

フランシスコ・フランコ率いる反乱軍により1939年に共和政が終わると、フランコの独裁政権が始まります。

旗も赤・黄・赤に戻りますが、国章がだいぶ変わりましたね。

Flag of Spain (1938–1945).svg
フランコ政権時代

SanchoPanzaXXI – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

ヨハネの鷲が大きくデザインされています。これはトラスタマラ家の時代(1479-1504)に使われていたものを復活させた形のようです。

その後これをベースに国章部分のマイナーチェンジがありました。

1975年にフランコがなくなり、独裁政治は終わります。

1978年には新憲法が承認され、立憲君主制になりました。この憲法で現国旗が制定され、1981年には色も厳密に定義されました。

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<スペイン国旗のように国章が入った国旗>

スペイン国旗のように国章が配された国旗がたくさんあるので、少し紹介したいと思います。

ポルトガルの国旗

ポルトガルの国旗は緑と赤の縦二色で、国章の主要部分が使われています。

アンドラの国旗

アンドラはフランスとスペインに挟まれたミニ国家。このアンドラの国旗にも中央に国章が使われています。

スロバキアの国旗

中央ヨーロッパにあるスロバキアの国旗にも左側に国章が配されています。

メキシコの国旗

メキシコの国旗の中央にも国章が描かれていますね。この国章についても過去の記事に描いているので、読んでみてくださいね →メキシコの国旗

クロアチアの国旗

クロアチアの国旗にも中央に国章が配されています。

国章が配されている国旗は他にもたくさんあります!また機会があったら、他の国旗も紹介したいと思っています。

日本の国旗には国章は使われていないですよね。日本の国旗に国章が描かれていたらまた印象が違うものになりそうですね。

<まとめ>

今日はスペインの国旗について見てきました。

どのような国旗だったかおさらいしてみましょう。

「血と黄の旗」と呼ばれる赤と黄色の旗でしたね。私は勝手にパエリア色の国旗と覚えています(笑)

左側には国章が描かれていて、その国章は6つの王国の紋章を取り入れたものでした。

国旗に国章が入っている国もスペインだけでなく、他にもたくさんありましたね!!

では、今日はこの辺で!アディオス!


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