メルハバ!コッキリンです。
今日は私が行ってみたい国の一つであるトルコの国旗について取り上げたいと思います。
いつか気球に乗ってカッパドキアの上空を飛んでみたいんですよね~。
トルコの国旗について調べていくと、数多くの伝説があることがわかりました!
どんな伝説だと思いますか?想像してから読んでみてくださいね。
Contents
<トルコの国旗 色やデザイン>
まずはトルコ国旗のデザインについて見てみましょう。
比率や色
トルコの国旗の縦横比率は2:3です。日本の国旗と同じ比率ですね。
色は赤地に白で月と星が描かれています。
赤と白が使われているところも日本国旗と同じですね。
この色は何を意味しているのでしょうか。
赤はオスマン朝の色とされていて、『勇気』を表しているといわれています。
三日月が特徴的なトルコの国旗は 「新月旗」または「月星章旗」と呼ばれています。
三日月の横には星がありますね。この星は五角の五芒星(ごほうせい)です。
元はオスマン帝国時代の旗
この国旗が制定されたのは1936年ですが、このデザイン自体はオスマン帝国時代から使われているものでした。
Kerem Ozcan – en.wikipedia.org, パブリック・ドメイン, リンクによる
デザインはほとんど現在のトルコ国旗と同じですが、月と星が大きめでなんとなくふっくらしていますね。
1844年まではオスマン帝国に公式な国旗はなかったようですが、1844年のタンジマートの改革で公式に国旗が決まったようです。
タンジマート改革とはオスマン帝国がおこなった改革運動のことで、オスマン帝国憲法の制定など、西ヨーロッパをモデルとした近代的国家への一歩となるものでした。
では、なぜ『月』と『星』のデザインになったのでしょうか?
<トルコの国旗 月と星の伝説>
トルコの国旗で特徴的な『月』と『星』は何を意味しているのでしょう?
調べてみたらたくさんの伝説があることがわかりました。
この『月』と『星』を組み合わせたものは今ではイスラムを表すシンボルになっていますが、実はイスラム教よりも古い歴史を持っているそうなんです。
遊牧民の旗のマーク
一説によると6世紀のなかばからトルコ系の遊牧民がこの『月』と『星』のマークを自分たちの旗の印にするようになったとか。
そのトルコが10世紀のなかばにイスラム化し、16世紀には西アジアから東ヨーロッパまでを支配する大きな「オスマン帝国」を築きあげることになります。そのため、昔からトルコのシンボルだった『月』と『星』がイスラム全体のシンボルになったということです。
女神と聖母
または、それよりもさらに昔、ビザンティン帝国時代に起源が有るという説もあるようです。ビザンディン帝国とは東ローマ帝国とも呼ばれ、ローマ帝国の東側の領域で栄えた帝国です。
そのビザンティンの狩猟の女神として知られるダイアナ(アルテミス)のシンボルが月だということなんです。
330年にビザンティンの街をローマ帝国の首都コンスタンティノポリス (現在のイスタンブール)とする際、聖母マリアに捧げるという意味で聖母マリアのシンボルである星をダイアナ(アルテミス)のシンボルである月に重ね合わせて出来上がったといわれているようです。
『星=聖母マリア』で『月=ダイアナ(アルテミス)』ということなんですね。
ビザンディン帝国はその後、オスマン帝国に滅ぼされましたが、この『月』と『星』はシンボルとして採用されたとされています。
血の海に映る月と星
別の説では、赤地の旗に描かれた『月』と『星』のマークは『血の海に映った月と星』を表したものだとか。
それは14世紀に起こった「コソボの戦い」において、戦いの後、戦場となったコソボ平原が血の海となり、そこに月と星が反射している様子を皇帝ムラト1世が国旗に表したという説です。
想像するとおぞましい感じがしますが、戦いが終わって静まり返り、平和が訪れたという感じも受けますね。
他にも説がありましたよ!
皇帝が見たもの・・・
オスマン帝国の初代皇帝であるオスマン1世の夢の中で彼の胸から三日月と星が出てきてそれらがどんどん大きくなり、それがコンスタンティノープルを征服する予言であったというものです。
さらに、ビサンティン帝国が滅亡することとなった1453年コンスタンティノープルの陥落の夜にオスマンの第7代皇帝メフメト2世が三日月と星を夜空に見たという説も!
トルコ革命勝利の夜
まだありました!
トルコ革命の指導者、初代大統領ケマル・アタテュルクがトルコ革命での勝利の夜に戦場を歩いていていた時、サカルヤの岩山で流された血の海に三日月と星が映っていたという説です。
これもコソボの戦いと同様、『血の海に映る月と星』ということですね。
でも、トルコ革命はオスマン帝国が滅びトルコ共和国になった1922~1923頃の革命なので、オスマン帝国時代から使われていた現国旗のデザインの由来とはならないのかなと思いました。
<トルコの国旗に似ている国旗>
トルコの国旗に似ている国旗はどのようなものがあるのでしょうか?
月と星はイスラムのシンボルとなっているので、イスラムの国の国旗にトルコ国旗に似ているものがありそうですね。
チュニジアの国旗
トルコ国旗に似ている国旗といえば、チュニジアの国旗でしょう!
オスマン帝国の支配を受けていた歴史もあり、トルコ国旗に似たデザインになっています。
アルジェリアの国旗
アルジェリアの国旗にも『月』と『星』が使われていますね。こちらは赤の月と星です。イスラム教のシンボルでもあり、自由と幸運のシンボルでもあるようです。
リビアの国旗
リビアの国旗の中央にもイスラムのシンボル月と星がありますね。2011年までは緑一色の国旗だったんですよ。緑はイスラムで神聖な色であるとされています。
シンガポールの国旗
シンガポールの国旗も赤と白で、月と星がありますね。月はイスラム教徒の要望により取り入れ。5つの星は国内の共産主義者に配慮して中国の国旗をモデルにしているとか。
他にも多くの国旗に月や星が使われています。また別の機会に取り上げられたらと思います!
<まとめ>
今日はトルコの国旗について取り上げましたが、多くの伝説があって面白いですね。
ギリシャ神話の女神を由来にしているものや、戦いで流された血の海に映った月と星を表しているなどがありました。
現在ではイスラムのシンボルとなっている『月』と『星』。
『月』と『星』が使われている国旗を見つけたらイスラムの国旗である可能性が高いかもしれないですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
では、イイギュンレル(いい日を)!!