こんにちは、コッキリンです。
今年の日本開催のラグビーW杯、私もすっかりハマっています。
今までラグビーのことなんて全然知りませんでしたが、今回のW杯でラグビーの面白さがわかってきました!!
ラグビーを語るときに外せないのが、ニュージーランドですよね!!
「オールブラックス」とも呼ばれる世界最強のニュージーランド代表。
今大会も順調に勝ち進んでいます。
今日はそんなニュージーランドの国旗について見ていきたいと思います。
Contents
ニュージーランドの国旗 デザインの意味は?
比率とデザイン
ニュージーランドの国旗は縦横の比率が1:2の国旗です。
日本の国旗より横に長い国旗ですね。
左上のカントン部分にはイギリスの国旗が、そして旗の右側には白でふちどりされた赤い星が四つ描かれている青地の国旗です。
赤い四つの星は南十字星を表しています。
また、カントン部分のイギリス国旗はイギリスとの歴史を表しているようですね。
カントン部分にイギリス国旗を置いた青地の旗をブルー・エンサインと言い、ニュージーランドの他に、オーストラリアの国旗などでもこのブルー・エンサインを基に作られています。
では、いつからこの旗は使われているのでしょうか?
ニュージーランドの国旗 歴史と由来
ポリネシア人の開拓
ニュージーランドの先住民はポリネシア系の「マオリ」
ポリネシア人が9世紀頃にニュージーランドの地を開拓し、子孫が「マオリ」と呼ばれています。
彼らは ニュージーランドの巨大な鳥「モア」を中心に狩猟をする生活をおくっていたようです。
ヨーロッパからの探検家 そしてイギリス植民地へ
その後、1642年にはオランダ人がヨーロッパ人としては初めてニュージーランドの島を発見。
1769年にはイギリス人のクックが島を探検して全体の地理を把握すると、クジラやアザラシを捕獲する人や商人、また宣教師などが行き来するようになります。
1840年にイギリスはニュージーランドを植民地とし、1867年にはブルー・エンサインの右下にNZと記した船舶旗を制定しました。
2年後の1869年に現在の国旗と同じデザインの旗に変更されます。
そして、1900年~1902年に一部デザインが変更になった期間があったものの、この旗が1947年に独立した後も引き続き使われています。
すっかり定着したこの国旗ですが、2016年にデザインを変更するかどうか国民投票が行われたんです!
ニュージーランドの国旗 変更への国民投票
ニュージーランドの国旗変更国民投票
2014年、ジョン・キー首相が国民投票で国旗変更を問うことを表明しました。
理由としてはカントン部にあるイギリス国旗はかつてイギリスの植民地だったことを強調し、独立後の文化や社会を表しているものではないということだったようです。
2016年に国民投票を行い、国旗を変更するかしないか国民に問うことになりました。
国民の中でも国旗変更には賛成・反対の意見がそれぞれありました。
賛成の意見の中には、オーストラリア国旗との区別がつきづらいというものも。
実際、オーストラリアの国旗とはよく似ていて、国外の人にとってはどちらの国旗なのか分かりにくいという意見もありました。
確かによく似ていますね。
変更したい気持ちもわかるような気がします。
しかし、反対意見としては、特に退役軍人にとって思い入れのある旗であり、このまま使い続けたいというものもありました。
新国旗案
国民投票までに新国旗のデザイン案は5つの候補までしぼり込まれたようです。
私は「どれもカッコいい!!」と思いました。
ニュージーランド原産のシダ植物の一種 「シルバー・ファーン」が使われているものが多いですね。
シルバー・ファーンは ラグビーのニュージーランド代表「オールブラックス」のロゴでも使われています。
国民投票の結果
1回目の国民投票で上記の5つの中から黒・白・青の案5が選ばれ、2回目の国民投票で現国旗を継続するのか、案5に変更するのかが問われました。
ニュージーランド選挙管理委員会 によると国民投票の結果は、国旗変更に「賛成」が43.2%、「反対」が56.6%となりました。
変更を反対する票が賛成を上回り「現国旗を継続する」ことに決まりました。
素敵な国旗デザイン案だったので、個人的には少し残念な気もします。
オーストラリア国旗と似ている状態が今後も続きますので、間違えないようにしっかり覚えておきましょう。
<まとめ>
ニュージーランドの国旗には過去のイギリスとの歴史が反映されていましたね。
現在の国家を反映していないという意見もありますが、過去にどんな歴史を歩んできたのか国旗を通してわかるのもいいのかなと思ったりします。
シルバー・ファーンは国旗というより、ラグビー代表「オールブラックス」のイメージのほうが強いのかもしれませんね。
ニュージーランド国旗、オーストラリア国旗と間違わないようにしましょう!