こんにちは、サイト案内人のコッキリンです。
カナダの国旗って見ただけで「カナダ!」ってわかりますよね?
中央にある「葉」がカナダを連想させてくれるのだと思います。
このデザインになった経緯にはどのようなものがあるのでしょうか。
今日はカナダの国旗について見ていきましょう。
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<カナダの国旗 デザインや特徴>
カナダの国旗は縦横の比率が1:2で、イギリス国旗と同じ比率ですね。
日本の国旗は2:3なので、横長に感じます。
赤・白・赤の縦三分割旗で、中央に赤でサトウカエデ(sugar maple)の葉が描かれています。
カエデの葉がとても印象的な旗ですよね。そのためメープルリーフフラッグ(The Maple Leaf Flag)とも呼ばれています。
カエデの葉の12本のトゲはカナダの10州と2準州を表しているといいます。
現在、準州は3つありますが、国旗制定当時はヌナブト準州がなかったため当時の2準州しか反映されていないんですね。
カエデの葉が使われている理由
カエデの種類の一つであるサトウカエデはカナダを代表する木で、この木の樹液からメープルシロップが作られています。
日本でもメープルシロップをパンケーキにつけて食べる方も多いのではないでしょうか。
カナダの先住民は冬の間など食べ物が少ないときにこのカエデの樹液で飢えをしのいだといわれています。
厳しい寒さの中で生きていくのに大事な存在だったんですね。
そのカナダの厳しい自然を象徴するカエデの葉が国旗に使われていることに納得です。
色の意味
葉のまわりの白はカナダに降る雪の様子を表し、左右にある赤は大海を表しているようです。
左の赤は太平洋、右の赤は大西洋ということですね。
海なら青を使うような気もしますが、赤と白というのがカナダのシンボルカラーなので、赤を使っているんですね。
では、なぜ赤と白がシンボルカラーになったのでしょうか。
<カナダの国旗 歴史や由来>
ヨーロッパからの進出
11世紀ころに北欧のバイキングがカナダに入って住み始めたのが初めてでしたが、それほど長くは住まなかったようです。
1497年にはイタリア人のカボットがイギリスから援助を受けてカナダの大西洋側を探検し、それ以降ヨーロッパ人の進出が始まりました。
イギリスとフランスがそれぞれ植民地を築いていき、植民地をめぐって争いが始まります。
イギリス統治
イギリスがフランスに勝ち、イギリスが統治するようになりました。
1867年にはカナダが自治権を獲得し、カナダ自治領が成立。翌年には自治領域旗が制定されました。
赤地の旗の左上にイギリス国旗が、右側に国章が描かれていました。
この時から赤がメインで使われていたんですね。
1921年にはイギリスのジョージ5世が赤・白を正式なカナダ国の色として宣言しました。
イングランドの聖ジョージ旗も白地に赤の十字ですから、もしかしたらカナダの赤・白もそこからきているのかもしれないですね。
1922年に右側の国章部分を変更し、1949年に国名がカナダになった後もこの旗が使われました。
1957年に右側の国章が少し変わりました。カエデの色が緑から赤に変わったんですね。
1967年で建国100年を迎えるにあたり、国旗について議論が行われたようです。
フランス系の国民も多いカナダですから、イギリス国旗が入った国旗に反発する声もあったようです。
1964年にはデザインが決まり、1965年2月15日に現国旗が制定されました。
カエデの葉が印象的でカナダの国がより表れている気がしますね。
では、カナダの国旗のように植物が使われている国旗は他にもあるのでしょうか。
<カナダの国旗のように植物モチーフの国旗>
数は少ないですが、植物が使われている国旗がありました!
レバノンの国旗
レバノンの旗は横三分割旗の中央にレバノン杉が描かれています。
エリトリアの国旗
エリトリアの国旗の左側には3つに枝分かれしたオリーブの枝が描かれています。
キプロスの国旗
キプロスの旗は国の形がメインですが、その下にオリーブの枝が描かれていますね。
ほかにも国章が国旗に使われていて、その国章の中に植物が使われているものはありましたが、植物がメインではなかったので、今回は取り上げないでおきますね。
<まとめ>
今日はカナダの国旗について見てみました。
現在の国旗になったのは1965年と比較的最近だったんですね。
その前まではイギリス国旗が含まれているもので、現在ものとは大きく違っていましたね。
赤を使っているところは一緒でしたが。
カナダにはやっぱりこのメープルリーフの旗が合っている気がしますね!