インドの国旗

アジア

ナマステ!コッキリンです。

インドと聞いてパッと思い浮かぶのは、カレーでしょうか。

タージマハルやインド象、ターバンを巻いた人や民族衣装のサリーを着た人などもイメージされますね。

インドへ行くと人生観が変わるとも聞きます。

そんなインドですが、どのような国旗か知っていますか?

今日はインド国旗をひもといていきましょう。

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<インドの国旗 色やデザインの意味>

インドの旗

インド国旗の比率と色やデザイン

インド国旗の縦横比率は2:3です。日本国旗と同じ比率ですね。

色は上からサフラン・白・の横三色旗で、中央にチャクラ(法輪)が描かれています。

黄色やオレンジではなくサフラン色だったんですね。

中央のチャクラはで描かれています。

この国旗に使われている色には何か意味が込められているのでしょうか。

色の意味は?

サフラン勇気犠牲平和真理忠誠礼節、チャクラの紺色を表しているといわれています。

また、サフランヒンドゥー教を、イスラム教を表し、間のはその二つの宗教の和解他の宗教を表しているとも言われています。

中央の輪は アショカ王のチャクラ 「アショーカ・チャクラ」と言い、 仏教のダルマ(法) を意味しています。

また、チャクラの中には24本の線があり、1日24時間を表しているようです。

このように、インドの国旗にはヒンドゥー教、イスラム教、仏教の三つの宗教が表れているんですね。

では、このデザインになった背景にはどんな歴史があったのでしょうか。

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<インドの国旗 歴史や成り立ち>

様々な宗教の誕生

紀元前2600年頃から前1800年頃、インダス川周辺でインダス文明が栄えました。

前1500年頃にはアーリヤ人が進出し、それ以降 バラモン教や仏教、ジャイナ教、ヒンドゥー教など多くの宗教が成立しました。

前4~3世紀にマウリア朝がインドを統一。マウリア朝は前3世紀のアショーカ王のころに全盛期を迎えました。このアショーカ王が建てた柱の頭の部分がもとになってできたチャクラが国旗の中央に配されているチャクラです。

AshokaLions.jpg
アショーカの獅子柱頭

その後、インドの南と北で統一や分裂を繰り返し、4世紀ころグプタ朝が成立するまで混乱の時代が続きました。

グプタ朝の時代にバラモン教と民間宗教からヒンドゥー教が確立し、多くの人々の間で広まりました。

イスラム勢力の侵入

8世紀以降はまた分裂時代に突入しますが、11世紀ころからイスラム勢力が北インドへ侵入し、16世紀前半にムガル帝国が成立します。

この頃インドの文化とイスラムの文化が融合されたインド=イスラーム文化が発展しました。

19世紀になるとイギリスが進出しはじめ、植民地化をすすめていきました。

1858年にムガル帝国が滅びると、イギリスによる支配がはじまり1877年にイギリス領インド帝国が成立します。

独立への民族独立運動

第一次世界大戦後にはガンディーを中心とした民族独立運動がおこります。

ガンディーはこの運動の象徴旗をデザインし1921年インド国民会議に提案しました。それは白・緑・赤の横三色旗に伝統的な糸車が配されたものでした。

1921 India flag.svg

Nicholas (Nichalp) – http://www.crwflags.com/fotw/flags/in-hist.html, パブリック・ドメイン, リンクによる

この糸車は綿織物をつくるインドの伝統的なもので、イギリスの大量生産できる機械に対抗し、独立の意思を表す象徴でした。

1931年にはこの旗が変更になり、現国旗と同じ色使いのものになりました。反英を表す糸車を中心に配したデザインです。

1931 Flag of India.svg

Nicholas (Nichalp) – http://www.crwflags.com/fotw/flags/in-hist.html, パブリック・ドメイン, リンクによる

第二次世界大戦後、1947年にインドはインド連邦として独立することとなり、その際に新国旗を制定するための議論が行われました。

国旗のシンボルが特定の共同体や運動を代表するものであってはいけないという判断により、それまで使っていた旗の糸車の代わりに、仏教のアショーカ・チャクラを取り入れたようです。

1950年共和制へ移行した後も、この国旗が使われています。

このように、多くの宗教が関わったインドの歴史と独立への運動がこの国旗を作り上げたんですね。

<インドの国旗と似てる国旗>

インドの国旗と似ている国旗はあるのでしょうか?

間違うほどのものはありませんでしたが、なんとなく似ているものを取り上げますね。

イランの国旗

インドと同じように横三色旗のイランの国旗。緑がイスラムを表しているところもインドと同じですね。中央には国章が配されています。

タジキスタン

インド国旗に似ているというよりは上記のイラン国旗に似ていますね。タジク人はイラン系の民族なのでイラン国旗の三色を使っているようです。

アイルランド

アイルランドの国旗は色使いが似ているので取り上げてみました。緑・白・オレンジの縦三色旗です。こちらはサフラン色ではなくオレンジですね。

コートジボワール

コートジボワールはアイルランドにそっくりですね。オレンジ・白・緑の縦三色旗です。こちらもサフラン色ではなくオレンジです。

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<まとめ>

多くの宗教を生み出したインド。それが国旗にも現れていましたね。

すべての宗教が対立することなく、平和であることを願う気持ちが込められているんですね。

やっぱり国旗にはその『国』が現れていて、奥が深いですね。

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